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キャンディ・キャンディ FINAL STORY(その3)

この小説には、大おじさまの忠実な秘書(執事?)、
ポーカーフェイスでクールなジョルジュの過去も書かれていますよ。

そして、少年の頃のアルバートさんが、なぜあんな格好をして、
あの日ポニーの丘に現れ、突然姿を消したのかという謎も解けました。
幼いキャンディが泣いているときに、あんなふうに突然王子さまが現れ、
バッジだけを残して幻のように消えてしまうなんて、いかにも漫画!と思ってたけど、
ちゃんと理由があったんです。

謎が多かったアルバートさんについて、キャンディとの手紙のやりとりで
アードレー家の事情を含め、かなり解明されてスッキリしました。

そして、誰もが気になるところの「あのひと」ですが、
キャンディとアルバートさんの仲むつまじい手紙のやりとりを見ると、
養父と養女、兄と妹を越えたもっと親密なものを感じるので、
こりゃ、自然の成行きで二人はこのまま・・・って思えたりもします。
生まれてすぐ母を失くしたアルバートさん、年の離れた姉のローズマリーだけが呼んでいた
「ちっちゃなバート」という愛称をキャンディに教え、この愛称で呼ぶことを許しています。

テリィにはスザナがいるし、二人が結婚していれば、当然「あのひと」はアルバートさん。
ところが、そうは問屋がおろさない。
テリィとスザナは婚約はしたけど、その後結婚しないまま病気でスザナは亡くなりました。
キャンディがその記事を読んだ1年半後に、テリィからキャンディに手紙が届くのです。

物語の途中にさりげなく載せられている、たった一通だけのテリィからの手紙。
短いけれど「ぼくは何も変わっていない」という言葉が意味深で、
キャンディの心が動かされたことは確かでしょう。
この手紙に返事を出したのかどうかは、書かれていません。

「あのひと」が誰なのかを推測するには、ところどころにいくつかのヒントが出てきます。
キャンディは、「あのひと」と一緒に今イギリスで暮らしている。
ってことは、イギリス出身のテリィか?
いえいえ、テリィはブロードウェイの劇団で活躍してたはずだし、
アードレー家がイギリスに事業を拡大した(ロンドンの動物園でアルバートさんが
働いていたのは、その準備の為)ことを考えると、アルバートさんてこともありえる。
しかし、大総長がシカゴの本宅を離れていいものだろうか?

その他にもキーワードがあり、私の中ではたぶん〇〇だろうな・・・、と。

やはり、この余韻の残る終わり方は、漫画同様、名木田さんのうまいところです。
「あのひと」が誰なのかを明かさないことは、最初から決めていたことだそう。
曖昧に終わってしまったことがファンのモヤモヤを増長させ、
不満を抱かせたようですが、私はこれで良かったんだと思います。

テリィのファンは、テリィと結ばれたと思えばいいし、
アルバートさんのファンは、アルバートさんと結ばれたと思えばいい。
きっと、どちらの男性かをはっきりさせれば、それはそれで一方のファンがガッカリするでしょう。
漫画から30年以上経ったて、今更ファンの夢を壊す必要はないわけです。
そして、アンソニーファンをも十分に満足させる内容でした。
本の表紙もアンソニーのバラの門をイメージさせるもので、なんだか切なくなります・・・。

小説の中に散りばめられた名木田さんの美しい表現力、
しかし、キャンディ・キャンディは文字だけじゃなくて、いがらしゆみこさんの絵があってこそ
よりいっそうキラキラと輝くのだと思います。
一日も早くお二人が和解することを願っています。


誰かと『キャンディ・キャンディ』について話したくて、でも話す相手もいないので
ブログに書くことにしたのですが、予定外に長くなってしましました。
ひとつひとつの場面や台詞を暗記するほど、何度も何度も繰り返し読んだ
思い入れのある大好きな漫画ですから、本当はもっともっと書きたいことが沢山あります。
でも、キリがないのでこの辺で・・・。

(おわり)


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by joko_tak | 2011-08-13 01:28 | お気に入り

キャンディ・キャンディ FINAL STORY(その2)

ところがこの小説、期待が大きい分だけ読んだ人の感想はイマイチなよう。

漫画の頃からのファンにとっては、当然のことながら漫画の続編を期待します。
ところが、この小説は30代になったキャンディの回想であり、
既に愛する人と結婚している(らしい)けど、その男性が「あのひと」として語られていて
それが誰であるのかはっきり明記されていないのです。

ってことなので、私は図書館から借りてあんまり期待しすぎないようにして読みました。

上巻と下巻の途中までが、回想録。
(ポニーの家、レイクウッド、ロンドンのセントポール学院まで)
下巻の途中から最後までが、キャンディが出会った人々との手紙のやりとり。
(記憶をなくしたアルバートさんと、看護婦になったキャンディとの生活とのことは、
手紙の中でところどころ出てくる程度。)

最後の著者のあとがきによると、漫画から30年以上も経っているし、
過去に何度か小説化しているので、この小説は漫画の続編ではなく、
全面的に書き直した大人の為の真実の愛の物語なんだそうです。

なので、ところどころ漫画とは違っていたりします。

例えば、キャンディが丘の上の王子さまと出会うのは、
漫画では、アニーがブライトン家の養女になってしばらくしてから届いた
「さよなら、キャンディ。わたし孤児院にいたことをお友達に知られたくないの。」
というアニーからの最後の手紙を読んで泣いていたときのこと。
でも、この小説では、アニーがもらわれて行った日に王子さまと出会うことになっていて、
最後の手紙が届いたのは、養女になって6年もたってからのことです。

一番残念なのは、キツネ狩りの日のアンソニーの最後の言葉と、
丘の上の王子さまが正体を明かす場面での言葉が変えられてしまっていること。
ファンはこの場面での台詞を、頭の中にしっかりと記憶しているから、
これは私ならずとも、かなりガッカリ度が大きいのでは?
ここだけは、変えちゃいけなかったと思うのですが!

まあ、こんな風にあちこち違っちゃったりするのですが、
漫画にはなかったことも沢山書かれていて、嬉しいこともあるのです。

まずは何といっても、アンソニーのこと。これでもかって程、書かれてます。
キャンディはずっと何年も後まで、アンソニーに対する想いを引きずっていました。
テリィを愛するようになってからも、その想いは変わらず、
それと同時に、アンソニーが亡くなったのは、アードレー家の養女になった
自分のせいだという苦しみをずっと胸に抱えていました。

アンソニーのバラのことも、アンソニーの母でありアルバートさんの姉である
ローマリーのことも、漫画には描かれていなかったことが、この本には沢山出てきます。
大おじさまであるアルバートさんもまた、キツネ狩りを指示したのは自分だと、
甥を亡くした苦悩と自責の念を抱えていたということもわかりました。
しかし、よく考えれば、動物を愛するアルバートさんが、なぜキツネ狩りなんて・・・?
などという矛盾を指摘してはいけませんね。

キャンディはいろんな人に手紙を書いていますが、アンソニーにだけは書けません。
テリィには出せない手紙を何通も書いていたし、戦争で亡くなったステアにも心の中で
何通もの手紙を書いていたのだけれど、アンソニーにだけは書けなかったと・・・。
でも、この小説の最後は、アンソニーへの手紙で〆られています。

アンソニー派だった私にとっては、こんなにもアンソニーのことをキャンディが
心の中で大切に思っていたことがわかり、とっても感激しました。
(簡単にテリィに心変わりしたわけじゃなかったのね。)
それと、レイクウッドに誰も住まなくなってからも、アンソニーのバラは
ラガン家の庭師だったホイットマンさんが、ちゃんとお世話してくれていたそう。

あ、アンソニーが品種改良したスウィートキャンディの色も、白からピンクになっちゃってます。
これも白のまま変えないでほしかったな。
白バラを見るたび私は、スウィートキャンディって呼んでたほどですから。


(その3につづく)


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by joko_tak | 2011-08-11 07:12 | お気に入り

キャンディ・キャンディ FINAL STORY(その1)

長らくご無沙汰しておりました。
で、久々の記事が『キャンディ・キャンディ』です(~_~;)

偶然に目にした『キャンディ・キャンディ』を話題にしたwebサイトから、
昨年の秋に『小説 キャンディ・キャンディ FINAL STORY』というのが
出版されたことを知りました。
もちろん著者は、漫画の原作者の名木田恵子(水木杏子)さん。

それで、実家に置いてあったコミックス『キャンディ・キャンディ』全9巻を
久しぶりに一気に読破しました。
いがらしゆみこさんとのいざこざ以来、残念ながら『キャンディ』に関する出版物は
全て絶版となってしまい、今ではとても貴重なものとなりました。
(この本がこんなに貴重品になるとは予想だにしなかった20年以上前に、
「捨てるつもりだからあげる」という友人からもらったものなのですが・・・。)

この漫画は、低年齢層向けの『なかよし』に連載されていた作品ですが、
リアルタイムで読んでいた子供の頃から、大人になった今でも、
何度繰り返し読んでも数々の場面で感動し、
読み終えた後に残る余韻で胸がせつなくなります。

アンソニーと死に別れ、その後出会ったテリィとも愛し合っていながら別れなければならず、
そんなとき側にいてくれたアルバートさんと兄妹のような愛情が芽生え・・・。
ウィリアム大おじさまと丘の上の王子さまの正体がわかったところで、物語は終わります。

当然、ファンの中では、その後の展開が気になるところ。
キャンディはいったい、誰と結ばれるの?と。

漫画のラストシーンから想像するに、アルバートさんと穏やかな愛を育むのか・・・?
いや、テリィ派の人にとっては、あんなおじさんとくっつくなんて納得いかないようで・・・。
(おっさんといったって、今にして思えばまだ20代。キャンディより10歳年上なだけ。)

日本国内ばかりか海外にもキャンディ・ファンがいて、
ファンによってその後の物語がいくつも書かれています。
たいていは、テリィと・・・っていう展開になるよう。

う~ん、アルバートさんファンの私にとっては、波乱万丈なテリィとの激しい愛を取るより、
大人のアルバートさんと一緒にいる方が、安心していられるぞ、と思うのですが・・・。

そこで、原作者による『キャンディ・キャンディ FINAL STORY』に期待が膨らむわけで。
FINAL STORYってくらいだから、ついにキャンディのその後が書かれているのね、と。

キャンディは、果たして誰と結ばれるのでしょうか???


(その2につづく)


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by joko_tak | 2011-08-10 08:08 | お気に入り

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