ほろ酔いPhoto日記 novo 

さようなら、ユーゴスラヴィア

モンテネグロの独立が決まりました。

国民投票の結果は、賛成が55.5%、反対が44.5%。
この結果、独立承認の条件である55%を上回ったということです。

独立推進派だったジュカノビッチ首相の弁
「欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)への加盟は
モンテネグロの国家としての優先課題。
独立達成後、早期に加盟交渉を行いたい。」

どこまでも、EU加盟に目が向いている首相には、セルビアと同じ国家に留まることは
お荷物を背負っているとしか思えないのかもしれません。

NATOの空爆後、いち早く通貨を自国のディナールからドイツマルクに切り替え、
EU諸国がユーロを流通させると同時に、モンテネグロでもユーロを導入しました。
欧州中央銀行との正式契約を結ばないままに・・・。

EUに加盟できれば、それはそれは嬉しいでしょう。
旧東ヨーロッパ諸国の念願ですからね。
ましてや、通貨をユーロで流通させているモンテネグロとしては、尚更のこと。
その念願が、戦犯を抱えるセルビアと一緒では、いつまで経っても叶わないわけです。

独立おめでと~!
とお祝いしたいところだけれど、私は手放しでは喜べません。
というより、むしろ残念な気持ちでいっぱいです。

モンテネグロの独立は、時期尚早としか思えない。
目先のEU加盟より、むしろ独立国家としてやっていけるのかという
先行き不安の方が大きいからです。

モンテネグロの産業って何?

モンテネグロには美しいアドリア海がある。
夏はたくさんの観光客で賑わいます。
(最近では、EU諸国からの観光客も増えています。)
だからって、観光産業だけでやっていけるの?
海のシーズンは1年中季節を問わずとはいかないのです。
じゃあ、観光客のいない1年の半分以上はどうするの?
(観光以外の産業も、あるにはあるけど・・・)

モンテネグロの人々は、ベオグラードの政府が嫌いであったとしても、
決してセルビア人を嫌いなわけではありませ。
なのでもちろん、セルビア人とモンテネグロ人がいがみ合っている
というわけでもありません。
それでも、独立しなきゃいけないのでしょうか?

私は旧ユーゴで過去を懐かしむたくさんの人達、
そして、たくさんの"後悔"を目にしてきました。
現在、独立を果たしている国でさえも・・・。

「ユーゴスラヴィアの頃はよかった・・・」
「チトーの頃はよかった・・・」
「独立してから生活が苦しくなった・・・」
「あの戦争は無意味だった・・・」
・・・・・・

後悔先に立たず。
後から気付いても、もう遅いのです。

*********

モンテネグロは1918年にセルビアに併合されて以来、88年ぶりに独立を回復。
第2次大戦後、両共和国を含む6共和国で発足した旧ユーゴスラビア連邦は
モンテネグロの独立によって完全に解体します。
f0064192_23172670.jpg

次はコソボかな・・・?(ToT)/~~~
[PR]
by joko_tak | 2006-05-23 23:30 | 旧ユーゴ

日々のしょうもない出来事を、“ほろ酔い気分”で書き連ねます
by joko_tak
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

お気に入りブログ

ファン

ブログジャンル

画像一覧

イラスト:まるめな